

SAMRモデルは本当に「上を目指す」べき? 3つの問題点と正しい使い方
2026.06.28
今回は、Hamilton、Rosenberg、Akcaogluによる論文“The Substitution Augmentation Modification Redefinition (SAMR) Model: a Critical Review and Suggestions for its Use”をもとに、SAMRモデルの特徴と課題を解説しました。
SAMRモデルは、ICT活用を「代替」「拡大」「変容」「再定義」の四段階で整理する分かりやすいモデルです。一方、Hamiltonらは、SAMRモデルには、教育が行われる文脈が十分に考慮されていないこと、上の段階ほど望ましいと受け取られやすい階層構造、学習過程より技術を用いた成果物に注目しやすいことという三つの課題があると指摘しています。
ICT活用で重要なのは、SAMRの上位段階を目指すことではありません。学習目標、子どもの実態、学校環境を踏まえ、技術が学習過程をどのように支えるのかを考える必要があります。
動画の視聴は
→

科学リテラシーは“便利な言葉”すぎた? 本当の起源と意外な役割
2026.06.19
今回は、John L. Rudolph の論文 “Scientific literacy: Its real origin story and functional role in American education” をもとに、「科学リテラシー」という言葉の起源と、その教育的な意味について解説しました。
科学リテラシーは、Hurdが1958年に提唱した言葉として語られることが多いですが、実際には1945年のHarnwellの使用例までさかのぼることができます。
この言葉は科学教育の重要性を社会に訴える強力なスローガンであった一方で、意味があいまいになりやすいという課題もあります。
動画の視聴は
→

ICTを使えば授業はよくなる? 教師に必要な「TPACK」を徹底解説!
2026.06.27
今回は、MishraとKoehlerによる論文“Technological Pedagogical Content Knowledge: A Framework for Teacher Knowledge”をもとに、TPACKについて解説しました。
TPACKとは、教師がICTを授業へ効果的に統合するために必要な、内容・教授・技術に関する複合的な知識の枠組みです。
単に端末やアプリの操作方法を知っているだけでは、ICTを用いた質の高い授業を実現することはできません。教える内容、子どもの理解やつまずき、学習活動、利用する技術の可能性と制約を関連付けて考えることが重要です。
MishraとKoehlerは、教師が実際の教育上の課題に取り組み、教材や授業を設計する過程で、内容・教授・技術の関係を学ぶ「Learning Technology by Design」を提案しています。
動画の視聴は
→

勉強ができる人は「才能」が違う? 自己調整学習の3つの段階を解説!
2026.06.22
今回は、Barry J. Zimmermanの論文“Becoming a Self-Regulated Learner: An Overview”をもとに、「自己調整学習」について解説しました。
自己調整学習とは、単に一人で学習することではありません。学習者が目標を立て、方法を選び、進み具合を確かめ、結果を振り返りながら、次の学習方法を改善していくプロセスです。
Zimmermanは、このプロセスを「予見段階」「遂行段階」「自己省察段階」の三つの循環として示しています。自己調整学習は、生まれつきの性格ではなく、教師や仲間による指導や手本を通して身に付けることができます。
動画の視聴は
→